貯める力を養うための知識

貯金をしたいと考えていても、ついたくさん買い物をしてしまい後悔することは誰でも経験があるのではないでしょうか。

店舗・ネット共に行動心理学の観点からいろいろ考えられて配置や接客がされています。特にコンビニなどは人の行動をうまく捉えた設定となっています。

人はどんな時に財布の紐が緩くなるのかを心理学の観点からお伝えします。

この記事を読むと散財しそうになった時に心のブレーキとなる知識を得ることができると思います。

お金を増やすたには貯める力、増やす力、使う力、守る力が重要だと言われています。

しかし実際には店舗でセールをしているのを見たり、美味しそうな食べ物を見るとついつい買ってしまったり、ネットでポイントにつられて必要無いものまで買ってしまうことがあります。

知識を持つことで貯める力を伸ばすことができるかもしれません。消費者心理に興味がある方は是非ご一読ください。

系列位置効果

心理学の用語で初頭効果と親近効果というものがあります。

わかりやすく言うと人は最初に見たものや最後に見たものを強く覚えていて、中間に見たものは忘れやすいということです。

このようにどのような順番で商品を見るかによって印象が変わることを系列位置効果といいます。

スーパーやコンビニの棚に注目してください。

実はそれら棚にある商品は売りたい物を端と端に配置していることが多いのです。人はこの系列位置効果により最初に見た商品か、最後に見た商品を買ってしまうことが多いことが分かっています。

自分も野菜を買う際によーく見比べて新鮮な物を買おうと思うのですが、どうしても最初に手に取った野菜か最後に手にした野菜を買い物かごへ入れてしまうことが多いことに気が付きました。

どうしても中間で見た物は印象に残りませんね。

選択肢が多いと人は消費行動が減少する

例えばドーナツを買いに行ったとして選択肢が6種類の場合と24種類の場合、6種類で販売している場合の方が、消費行動があがることが分かっています。

人は選択肢が多いと選択や比較することが増え、認知容量を多く使用してしまうために疲れてしまうのです。なので比較しやすい程度の選択肢の方が消費行動まで繋がりやすいのです。

また価格を比較する場合も認知バイアスがかかりやすく、価格設定が3段階の場合は中間が一番売れるようになっています。

つまりお店側は一番売りたいメニューを中間に設定していることが多いと言えます。松竹梅では竹が一番好まれるわけです。

本日のおすすめが魅力的に見えるわけ

食事に行くと必ず本日のおすすめの文字が目に入ります。

もちろんお店側もおすすめしたいメニューを掲示しているのでしょうし、ついつい選びたくなってしまいます。

ではなぜ人はおすすめメニューを選びやすいのでしょうか。

これは心的飽和と責任の所在が関係してきます。

メニューがたくさんあると次から次へと新しい情報が入ってくるため、心的飽和状態(どんどん新しい刺激を求める状態)に陥り、選択ができなくなります。

また前述してようにメニューが多いほど、認知容量に負荷がかかるので脳が疲労してきます。そこで「おすすめ」という文字を目にすると、おすすめを選んで失敗してもお店の責任であり自分には否がないと考えて「本日のおすすめ」を選択してしまうのです。

価格と価値の感じ方

あまり知らない物を選ぶ時は基準や品質がわかりません。

その時に人は価格と商品の品質を同じようにみる傾向があります。

例えば知識がない状態でスマートウォッチを選ぶ際にネットで検索すると様々な商品が溢れています。

そんな時に人は価格が高ければきっと品質や機能も良いと安易に考えてしまうのです。

これは代表性ヒューリスティックと言われていて直感的な判断をしてしまいます。

ヒューリスティックとは、絶対に正解ではないけれども経験や先入観によってある程度正解に近い答えを導こうとする思考法です。

ヒューリスティックな処理は日常生活でよく活用されていてそれ自体が問題ではありません。

ヒューリスティックな処理がなされないと、日常的な判断(どんな服を着ようかなど)の一つ一つを熟考してしまい生活が成り立ちません。

しかしこのような認知処理があることを知っておくと買い物の際に損をすることが少なくなるかもしれません。

大勢が選ぶとそれが欲しくなる心理

行列ができているお店や、広告でたくさんの人に選ばれていますといった表示を目にするとついつい自分も並んでしまうことや広告の商品を買ってしまうことがあるのではないでしょうか。

これを心理学ではバンドワゴン効果といいます。

バンドワゴン効果を簡単に説明すると多くの人に選ばれているなら間違いないだろうと判断し、自分も選択するのことです。

これにより選ぶ人が増え、更に選ばれるようになります。

このように人は商品そのもの価値だけで判断するのではなく、多くの人が選んでいるからという理由でについていきたくなる心理があることも知っておくと損はないかもしれません。

まとめ

行動心理学での実験で多くの消費行動が明らかにされています。

企業はそのような実験結果を参考にいろいろな販売戦略を立てています。賢い消費者となるため様々な知識をつけて、本当に必要な物を判断できるように余計な消費を抑えて貯める力を伸ばしていく必要がありそうです。

自分や家族を養っていくためにもお金がある程度必要となります。知識を武器に支と収入とのバランスがとれるようになりたいと思います。

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