【解説】なぜ反発するのか 心理的リアクタンス

最近、息子に早く着替えをしなさいと注意すると「今やろうと思ってたのにそんなこと言わないよ」と逆に注意されてしまいます。さらにこちらが注意するとますます息子さんはヒートアップする始末。なんとも上手くいきません。心理学を勉強する中で知ったことですが、人には自分の行動や考えについては自分で考え決めたいという心理があり、それを阻害される時にリアクタンスが生じると考えられているそうです。

誰しもが説得しようとして意見をした時に逆に反発されたり、注意すると相手が怒り出してしまったという経験があるのではないでしょうか。相手が説得されたくないという気持ちが心理的リアクタンスであり、それを説得しようとする人に返すこと(息子さんの例では逆に注意すること)ような反応を心理学ではブーメラン効果と言うそうです。

子供を注意する時のポイント

心理的リアクタンスは老若男女問わず発動すると考えられます。

やろうと思っていた行動を注意された場合にその行動をやりたくなくなることは誰もが感じることと思います。例えその行動が必要であったとしても、自分でやろうと思っていた時のパファーマンスからは程遠いほどやる気のない状態で実施することになります。

説得や注意により本人のモチベーションを下げてしまうのうです。

育児中に注意した時に子供に反発されると親としては時折イラッとしてしまうこともあります。効果的に注意や説得するためにはどのように話をすれば良いのでしょうか。我が家では下記のように声をかけるように妻と話合いました。

  1. まずはその行動が出るまで何も言わず待ってみる
  2. ~しなさいではなく、言い換えて~できるかな?と問いかけてみる
  3. それでも駄目ならパパorママが~するのと競争しようと誘ってみる

その日の機嫌にもよりますが、これでおもちゃの片付けや着替えなどは促せることが多くなりました。

小さくても自分のことは自分で決めたいと思うのは当たり前かもしれません。自分で決めたい気持ちを優先して、モチベーションを維持する。親として大事なことは言葉を言い換えて伝えることでその気持に配慮することではないでしょうか。ただ発達的な段階も考慮する必要性はありますし、自分では気が付かずに「~しなさい」と言ってしまうことも多々あります。

子供が何をしようとしているのか、何を言いたいのかゆっくりと向き合うことで今の子供の気持ちを知ることができるのではと思います。ある方が「親にできることは見守ることとお金を出すことだけ」と仰っていました。はじめはそんなことはないでしょうと思っていましたが、子育てを経験していく中でその意味が分かってきました。心理学も子育ても未経験のことばかりで日々刺激を受けています。

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