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大勢の前で話をする時に声が震えた経験がある人は少なくないと思います。大勢の前で話をする機会は大小含めれば誰にでもあるのではないでしょうか。
学校であれば授業中に発言する、仕事では朝礼で話をするなど。
私も仕事上多くの方の前で話をする機会がありますが、いつも緊張して声が震えてしまいます。
声量や声質によって相手にはどんな印象を与えるのでしょうか。また自信によって声量はどのように変わるのでしょうか。
心理学ではそのような研究も多くされています。
逆に話方や声量をコントロールすることで自信の無い話にも信憑性を持たせることができるかもしれません。
今回の参考図書は「今日から使える行動心理学」です。
誰でも読めるように書かれている書籍なので、人の行動と心理の関係についてご興味があれば一読することをおすすめします。
話し方でわかる性格や心理
大声で話をする
大きな声で話をする人は自信を持っている人が多いようです。アメリカの大学の実験では声が大きい人は小さい人に比べて自信を持っているという結果がでました。
しかし声が大きい場合、小心者が自分を大きく見せようと大声で話をする場合もあるようです。
ハキハキと話をする
このような話方をする人は社交性が高い人に多いようです。しっかりと自己主張もできる方が多い一方で支配欲が高い傾向もあるようです。
語尾を強く話をする
自分の意見を通したい、自己主張が強いタイプ。反論もされたくない人に多いそうです。
なんでも敬語で話す
人と距離を取りたい、またコンプレックスから慇懃無礼になっている場合もあるそうです。攻撃性を隠している場合もあるようです。
ぼそぼそと話す
話をして自己満足なタイプ。内向的な性格が多い。自信が無く、緊張している場合もあるようです。
しりすぼみになる
自分の意見に自信がない。結論をぼやかそうとしている。相手に判断させようとする責任回避型の場合もあります。
声色でイメージが変わる
声色で性格が決まるわけではありませんが、声色から人格がイメージされてしまうことがあるようです。特に初対面の場合はその傾向が強いようです。
また高い声や低い声、朗々とした声、力の抜けた声など様々な声がありますが、印象は男女差もあるようです。同じ声が高い場合でも、男性であればやさしい印象、女性であれば外交的など印象が異なる場合があります。
声色は骨格などうまれつきによるものが多いので基本的には変えることができません。
しかし話方や抑揚、話しのスピードは自分で変えることができるため、印象を変化させたい場合はそちらを意識して話をするとイメージが変わるかもしれません。
会話中に嘘を見抜く方法
相手の嘘をついているかもと感じた場合に言葉以外の身体反応に注目することも有効と言われています。イメージしやすいのは嘘をついている時に目が泳ぐなどでしょうか。
視線
人は嘘をつく時に利き手と反対側の上をみることが多いそうです。特に質問されて答えを作り出そうとしている場合に前述したような視線の動きとなります。
瞬き
会話中に瞬きの回数が多くなった場合に嘘をついている可能性があります。
表情(笑顔)
笑顔を見せた場合に目尻にシワがよって、口角が上がっていれば本当に笑っており、口角のみが上がる場合は作り笑顔の場合が多い。
不自然なしぐさ
触る:手で体をたたいたり触ったりする落ち着きのない行動は不安やストレスのある自分をなだめる行動。
隠す:手をポケットに入れる、手を組むなどの行動は無意識的に心の動きを悟られないようにしているサイン。
頬が赤らむ
話をしている途中で嘘をついている場合に頬が赤らむことがあるようです。
人間関係が円滑になる会話方法
コミュニケーションの書籍を見て共通しているのは、会話上手は聞き上手ということです。
人はしっかりと話を聞いてもらえていると感じると、もっとコミュニケーションを取りたいと感じます。
逆に相手の話を遮って自分の話ばかりをしていると相手は話をする意欲をどんどん失っていきます。
会話する時に気をつけるポイント5つ
メラビアンの法則を意識する
「7-38-55ルール」とも言われています。これは人間がコミュニケーションを取る時に、相手のことを言語・聴覚・視覚の3つの情報をどの程度の割合で判断しているかの割合となります。
ちなもにメラビアンは心理学者の名前です。
言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%となります。しかしこれは聴覚・視覚情報に注意すれば良いという話ではなく、円滑なコミュニケーションには言語、聴覚、視覚すべてが話をしている内容と矛盾がなく、バランスが取れていることが重要です。
会話のスピードとリズムをあわせる
相手のしぐさや表情、話すスピード、話方を合わせるとお互い似たもの同士と安心感や親近感を与えることができる。
相手の話の中からキーワードを拾い出し、それをオウム返しのように返す。例えば相手が「最近~はまってるんだ」と話をした場合に「~にはまってるんだね」など相手の会話を同じように返すことです。これをバックトラックといいます。
しぐさで相手のへの関心を示す
体を相手のほうに向け、少し身を乗り出す。会話に合わせて頷く、相槌をうつ。表情で反応をするなどとなります。
悪い印象を与える仕草に注意する
会話中に耳や髪を触る、体の後ろで手を組む、貧乏ゆすりをするといった行動は相手に悪い印象を与えるので円滑なコミュニケーションを取りづらくなります。
相手の話を否定しない
会話中に「それはないでしょう」とか「きみの考えは間違っている」など否定されるとそれ以上話をする気がしなくなります。
会話の基本は相手を否定しないほうがよいとされています。またどうしても否定しなければならない場合は一度相手の意見を受け入れたことを示した上で、否定語を言い換えて返答するとコミュニケーションが円滑になります。
まとめ
心理学ではコミュニケーションについて様々な研究がされており、人と人が円滑につながる方法も多く提案されています。
人は繋がりがないと生きていけない生物であり、これは進化の過程で集団の中で孤立しないことが生き残るために必須のスキルだったことに由来します。
現代においても人とつながることが家庭を円満にし、仕事も充実し人生を豊かにしてくれる要素となるんだと思います。今回ご紹介した方法が生活のお役に立つと嬉しいです。
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