自分の信念に沿った考え方を集めやすい 確証バイアス

なにかを勉強する際に学生の頃のように一から学ぶことも重要ですが、社会人になってからの勉強は勉強方法の情報収集と勉強計画立案が重要となります。

学生の頃は勉強方法も目標も学校の先生や塾が導いてくれました。もちろんそれを自分で咀嚼し考えていれば今こんなに苦労していませんね…

社会人になってからは自分で目標を持ち、それに必要な資格取得に向けた準備や行動が必要となります。資格取得を目指す場合、まったく知らない分野の資格を取得しようとすると、見たこともない用語や理論を学ぶ必要があります。

一から勉強していたら理解できず挫折を経験してしまいます。また勉強に取れる時間も学生の頃とは違い自ら生み出さないと確保できません。そして資格取得のために受験する場合は受験方法を自分で調べ、受験するために必要な基準を満たすための準備が必要となります。効率性が大事ですね。

前置きが長くなりましたが、情報収集する時に働く認知バイアスがあります。それが確証バイアスです。確証バイアスとは簡単にいうと自分の信念や仮説を肯定するために、自分の考え方に合った情報や信念ばかり集めてしまう認知的な働きです。例えば私は朝のモーニングルーティンが大切であると考えていますが、その場合に朝のルーティンを良いとする情報ばかりを集めてしまい、否定的な意見には目を向けないなどがあります。

確証バイアスにより、自分の信念がより強化されることはメリットとして考えられますがデメリットとして反証に対して目を向けないためガラパゴス化していく恐れがあります。

社会人の勉強方法に触れましたが、確証バイアスが働きすぎると非効率的な勉強方法を選択してしまい資格試験に失敗してしまうことがあります。

私の場合であればそもそも今回の資格試験では受験資格がないと思っていました。それは受験資格を調べた際にブログをみて現状の仕事では受験資格がないと書かれていたためです。そのため、受験資格がないという視点で情報収集をしてしまいせっかくの受験機会を逃してしまいました。今はそれを修正して受験に向けて準備している訳ですが…

また勉強方法についても同じで、資格合格者の勉強方法ブログを見た時にテキストを2回読み、1度過去問を行うというものでした。それを見て単純におすすめテキストを読む勉強から入りましたが、かなり非効率的で時間ばかりかかるうえ自分の知識として入って来ないことに途中で気がつきました。しかしこの方法が良いと考え、それに関連する情報ばかり集めてしまうことで結果がついてこない場合があります。

違う考え方を取り入れると資格試験には必要なことのみをやることがセオリーであり、その方法として過去問を中心に勉強すると良いと分かりました。それからは過去問ベースに勉強を行い、アウトプット中心に学ぶことで知識が少しずつ増えてきました。

確証バイアスを排除することは日常生活において難しいことではありますが、知識として知っておくことで自分の信念・仮説以外にも目を向けられるようになると思います。人は変わらないことを好む性質があるので様々なバイアスがかかるのだと思います。広い視点を持って生活できたら人生観が変わりそうだなーと思いながらまた勉強に戻ります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました